9/21(土)ミャンマー映画祭@市ヶ谷JICA地球ひろば

1944年、日本軍は英国軍からビルマ(ミャンマー)を防衛すべく、ミャンマーからインドのインパールを目指したものの、無謀な作戦により多くの日本兵が飢えや熱帯病で亡くなりました。同時に、地元ミャンマーの方々も被害を受けたり、あるいは日本兵を助けてくださったことは、あまり知られていません。そして、現地では、いまも遺骨収集を手伝ったり、日本兵が残したものを保管してくださっている方々がいます。

 

インパール作戦から80周年を迎える今年、関連映像や写真を見ながら、両国の歴史とこれからについて考えてみませんか。ご参加お待ちしています。

 

日 時:2024年9月21日(土)10時~19時(9時半受付開始)

場 所:市ヶ谷・JICA地球ひろば600号会議室(地図

参加費:各回1000円(当日、現金でお支払いください)

*12時~14時ランチ交流会参加の方は+飲食代2000円(要事前申込)

定 員:80名(申込先着順。空きがあれば当日参加も可能)

申 込:こちらのフォームよりお申込みください。

主 催:NGO SOSIA

協 力:IDFC 日本ミャンマー学生会議

 

■映画上映&ゲストトーク■

①10時~12時「山の医療団」「SOSIA映像」上映&亀山仁氏ほかゲストトーク

②14時~16時半「僕の帰る場所」「白骨街道」上映&藤元明緒監督ほかゲストトーク

③17時~19時「山の医療団」「SOSIA映像」上映&亀山仁氏ほかゲストトーク

*12時~14時ランチ交流

 

■写真展示&チャリティ販売■

亀山仁さんの写真を展示するほか、上映の合間に写真集やSOSIAオリジナル缶バッジ販売も行います。


ゲストプロフィール

映画監督・藤元明緒さん

1988年生、大阪府出身。ビジュアルアーツ専門学校大阪で映像制作を学ぶ。日本に住むあるミャンマー人家族の物語を描いた長編初監督作『僕の帰る場所』(18/日本=ミャンマー) が、第30回東京国際映画祭「アジアの未来」部門2冠など受賞を重ね、33の国際映画祭で上映される。長編二本目となる『海辺の彼女たち』(20/日本=ベトナム)が、国際的な登竜門として知られる第68回サンセバスチャン国際映画祭の新人監督部門に選出された。現在、アジアを中心に劇映画やドキュメンタリーなどの制作活動を行っている。

写真家・亀山仁さん

1966年生、東京都出身。一般社団法人ミャンマーの平和を創る会共同代表。一般社団法人ミャンマー祭り理事。日本写真協会会員。2005年よりミャンマーの人々や風土を撮影。ミャンマーの写真展開催。冬青社よりミャンマーの写真集出版。

2019年には、かつて「白骨街道」と呼ばれた「TedimRoad/ティディム街道」を訪れ、インパール作戦の敗走路を中心に撮影。

URL:https://hitoshi-kameyama.com/web/

看護師/保健師・神谷友子さん

NPO法人メータオ・クリニック支援の会第6代派遣員(2015年8月〜2017年9月)。タイ・ミャンマー国境の町メーソットにあるメータオ・クリニックに現地派遣任期中、クリニックへ「看護ケア」の概念を取り入れるため看護トレーニングプロジェクトの立ち上げや移民学校の栄養改善プロジェクトに取り組む。太平洋戦争後帰国せずメーソットに残った日本兵のご遺族に面会。帰国後はスタディツアーや国内イベントへブース出展などの活動に従事。現在は日本国内の障がい福祉事業所で相談支援や調剤薬局経営に携わる。写真:クリニック創設者シンシア医師と(撮影・渋谷敦志)


上映作品紹介

『山の医療団』[2019年/ビルマ、ヴェトナム、タイ/65分]

紛争で孤立した少数民族の居住地域に医療を届けるプロジェクト・チーム「バックパック・メディックス」。医師たちは、ジャングルを突き進み、野営しながら紛争地を越えて医療物資を運ぶ。一方、ベースキャンプでは、村の若者たちが医学知識や応急処置の技術を身につけようとしている。少数民族が自ら学び、行動し、命を守り、紡ぐ。まだ幼い顔をした若者たちも、学んだことを背負い旅立ってゆく。

 

『僕の帰る場所 Passage of Life』[2017年/日本、ミャンマー/98分]

日本とミャンマーを舞台に、ある在日ミャンマー人家族に起こった実話をベースに描いたドラマ。東京にある小さなアパートに暮らすケインと幼い2人の息子たち。夫のアイセが入国管理局に捕まってしまったため、ケインは1人で家庭を支えていた。日本で育ったため、母国語が話せない子どもたちに、ケインは不慣れな日本語で精いっぱいの愛情を注いでいたが、兄弟は父親に会えないストレスからケンカを繰り返す毎日。そんな日常から、今後の生活に不安を抱くようになったケインは、生まれ育ったミャンマーへ帰りたいという思いが募っていく。監督は本作が長編デビュー作となる藤元明緒。2017年・第30回東京国際映画祭「アジアの未来」部門に出品され、同部門の作品賞および国際交流基金アジアセンター特別賞の2つの賞を受賞した。

 

『白骨街道 Bleached Bones Avenue』[2020年/ミャンマー/16分]

「僕の帰る場所」「海辺の彼女たち」の藤元明緒監督による短編作品。インドとミャンマーの国境近くに住む少数民族ゾミ族の一団が、日本兵の遺骨収集事業を担い、かつて第二次世界大戦の戦場だった場所へ向かう。